ポータブル電源 ANKER POWERHOUSE2017-03-15 Wed 22:47
前回の投稿から随分日がたってしまいました。
先日の遠征で月没後に撮影した、しし座のトリオ銀河とマルカリアンチェーンを処理していました。月没後に薄雲が発生していたみたいで、月没ならぬ全没となりそうです。 すっかり処理する気も失せてしまいました(笑) 今日は油断していたところに、降雪がありました。 現在もそこそこ冷え込んでいて雨が降っています。 そんな日は暖かいリビングにこもって、ゆっくり過ごしたいと思います。 今回は、お買いものシリーズ第2弾です。 色々使い道も出てきたところで、ポータブル電源 ANKER POWERHOUSE を購入しました。表向きは災害時用の電源だと嫁に言ってあります。 裏向きは遠征時の外部電源となります。いわゆるワタクシメの物です。あるなら使うんです。 我が家にはボイジャーのディープサイクルバッテリー(M27MF)が4個と充電器が2個あります。現在はボート用に使っていますが、災害時用の蓄電地も兼ねています。 インバーターも数種類持っていて、DC12Vのバッテリーから、AC100Vと三相200Vまで取り出せます。何度か遠征時に持ち出してノートPCの充電で使用した事があります。 た だ、鉛バッテリー重いんです・・・24kgあります。 持ち出すには一苦労です。 赤道儀の24kgなら喜んで持ち出しますが、バッテリーの24kgは我慢出来ません。 ANKE R POWERHOUSE ![]() 容量 :434Wh/120,600mAh 出力 DC出力:12V AC出力:110V USB出力:5V×4 (各ポート最大2.4A) サイズ :約200×145×165mm 重さ :約4.3kg 大容量のリチウム電池で重さはたった4.3kgです。 これなら嫁で片手、子供でも両手なら運び出せます。 大きさも随分小さいです。 容量あたりのコストとしては鉛電池の方が良いですが、この重量差は大きいです。 特に最近は・・・お腰に関わるのでイタダケマセン。 インバーターを別途用意しなくても、本体だけで3系統の電源が使えるのは便利です。 先日の遠征で早速使ってみた感想。 本体も小さいので三脚下のテーブルに載せても邪魔になりません。 ![]() 【接続機器】 USB:スカイメモS、レンズヒーター×1、タブレット充電×1 AC100V:ノートPC、カメラ外部電源 DC12V:未使用 -1℃の外気温で9時間ほど連続使用 100%から使用して60%ほど残りました。 カメラの外部電源も使用してみました。 電源検証の為、あえてライブモニターはほぼ付けっ放しにしておきました。 供給は安定していて、最初から終わりまで一度も切れることなく撮影できました。 これでバッテリーが切れてて数枚のみ・・・という悲しい思いをしなくて済みそうです。 今まで使ってきたモバイルバッテリーも寿命が短くなっています。 バッテリーが切れてて、レンズを曇らせてしまったことも割とあったりします。 こちらの問題についても心配する必要がなくなりました。 鉛電池に比べてお高いのですが、使い道は多いので嫁への反応は上々です。 ほとんど私が遊びで使うことになると思います(笑) ちなみにスカイメモSもこれで駆動することが出来ました。 スカイメモSは乾電池で十分に稼働時間を確保できるので使うことは無いかもしれません。 どうしてもケーブルが混雑してしまうので、1本でも減らしたいですしね。 今後、赤道儀を持つようになれば、DC12Vも使い道がでてくるかもしれません。 何かしら全ての出力系統を使う事になると思うので、買ってよかったと思います。 遠征先で電源周りの心配がなくなるというのは精神的に良いです。 AC100Vの刺さりが若干緩いのだけが不満です。 災害時用の電源だというのに、すっかり私の私物と化してしまいました。 スポンサーサイト
|
3月最初の遠征 月没まで編 (M44・45P本田なんちゃら・・・)2017-03-08 Wed 21:59
まだまだ朝方は冷え込みますね。
日中の気温は徐々に上がってきてます。 先週は嫁子供が帰阪していましたので、土曜日夜にいつもの場所に遠征しました。 月没が23:42なので、月没後にしし座の銀河を撮影しようと予定していました。 今回は、月没前に撮影した「M44プレセペ星団」と「45P本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星」の記事になります。 最近は近所の旦那や会社の後輩が来てたので、単独でここにくるのは久しぶりです。 道中で気づいてましたが、ヘッドランプだけ忘れました。 車に積んであるLEDランタンを片手に持っての作業は超不便でした。 両手がフリーになる有り難さを痛感しました。 前日は空の透明度がいい感じだったのですが、土曜はそんなによくなかった気がします。 誰もいないのでラジオを付けながら、珈琲片手に準備しました。 機材の準備は終わりましたが、月没まではまだ時間があります。 月明かりでも撮影出来そうな対象をStellariumで探して、月没まで撮影することにしました。 M44 プレセペ星団 赤径:8h40 赤緯:+19°40 ![]() 【機材】 赤道儀:Kenko SkyMemoS カメラ:CANON EOS kiss x7i(非改造) レンズ:CANON EF-S 55-250mm F/4-5.6 IS STM 撮影日:2017.3.4 22:00~ 場所:蔵王ダム ISO:3200 250mm(APS-C) f5.6 180s×13 気温:2℃ 【画像処理】 Rstacker:(Dark減算 Flat補正) CameraRaw:(RAWデータ現像) DeepSkyStacker:(加算平均合成) PhotoShopCS6:(レベル補正 彩度調整 トーンカーブ) 位置が少しずれてしまいました。 さしずめ、かに座のおなか部分にあるので「カニタマ」と言っておきます。 自宅で撮影した事もある対象です。 自宅で撮影した時は星の色も濁ってて、あまり綺麗な星団だとは思わなかったんです。 遠征地で改めて撮影すると、黄色と青白っぽい星のバランスがよくて綺麗な星団だと思いました。 試写するごとにヒストグラムがアンダー側に寄っていきました。 月が沈むにつれて、空が暗くなってきているんでしょうね。 まだ月明かりはあって露光時間は3分が限界でした。 月没までは延々と枚数を撮影するつもりだったのですが・・・ 45P彗星のリベンジをしたくなったので、M44は13枚で切り上げました。 Stellariumで現在の座標を確認して、M44から目盛環で45Pを導入しました。 45P本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星 ![]() 【機材】 赤道儀:Kenko SkyMemoS カメラ:CANON EOS kiss x7i(非改造) レンズ:CANON EF-S 55-250mm F/4-5.6 IS STM 撮影日:2017.3.4 23:00 場所:蔵王ダム ISO:3200 250mm(APS-C) f5.6 180s×7 気温:1℃ 【画像処理】 Rstacker:(Dark減算 Flat補正) CameraRaw:(RAWデータ現像) DeepSkyStacker:(加算平均合成) PhotoShopCS6:(レベル補正 彩度調整 トーンカーブ) 月の月没時間も過ぎたところまでで、撮影しました。 今日の本番行為はしし座の銀河なので、16枚予定のところ潔く7枚で終了。 28日に撮影した時はしし座のケツあたりでしたが、もう背中あたりまで動いてました。 動いているのが自分の目(撮影)で確認したという事実に妙にドキドキします。 自宅で事前に撮影していたので迷いませんでしたが、遠征地だったらもっと写るかと思ってました。期待していただけにちょっと残念です。 背景もザラザラになってしまったので、全然駄目ですね。拡大は禁止です(笑) それでも自宅で撮影した45Pよりは、少し彗星らしくなったでしょうか。 背景のムラに飲まれそうな程度の尾が、なんとなく右上方向にある気もします。 後にやまねももんがさんのブログで近くに41Pがいたとわかりました。 一緒に撮影しておけばよかったと思います。残念です。 彗星自体は日々暗くなっていくみたいですので、もう45Pは見納めなのでしょうか。 なんだか寂しい気がします。 この後は予定通りしし座のトリオ銀河とマルカリアンチェーンを撮影しました。 まだ処理していま せんが、月没後編に分けて記事にします。 |
撮影機材の運搬・保管ケース ペリカン ストームケース IM2700OD2017-03-07 Tue 00:13
ペリカン ストームケース 型番はIM2700OD(グリーン)。
撮影機材の整理・保管・運搬目的に購入しました。 ![]() 今まではこんな状態でした。 ![]() コンテナBOXと100均小箱にカメラや赤道儀や小物を入れていました。 ちなみに上の箱2つにカメラと赤道儀をいれていて、緩衝材は古着だったりします・・・ やさしくホールド出来ているとは言えない状態です。 小箱がいくつもあるので現場で出し入れするのが結構煩わしく思っていました。 破損等はしたことはないので、問題はないといえばないのですが、これからの機材の住まいとしては、ちょっと心もとないです。 出発時はちゃんと収まってますが、撤収時は何かと散らかります。 現場は暗いし撤収時は、どうしても出発の時ほど 丁寧に片づけないんですよね。 もうどの小箱に何をいれてたとか考えるのもめんどくさくなります。 それがこうなりました。 ![]() これと三脚だけ持って出れば撮影OKな状態です。 写真では見えませんが、底に予備電池類やケーブル類も全部入ってます。 緩衝材は細かく切れ目が入っていて手で切っていけます。 【収納機材一覧】 カメラ+レンズ スカイメモS+台座 アリガタ微動台座 雲台支え ウエイトシャフト+ウエイト 交換レンズ カメラバッテリー×3+充電器 予備電池一式(単3×4、単4×1パック、CR2032×2パック レンズヒーター×2個 カメラ用外部電源 小物(ストップウォッチ、S字フック、暗視照明(スカイメモS)) リモコン カメラ用USBケーブル類 水準器 自作目盛環 レンズフィルター バーティノフマスク メンディングテープ 早速、先週の遠征で使ってみました。 運搬時の安全性は言うまでもなく、現場で開けてみても中で動いている様子は無かったです。 今まで小箱を1つづつ取り出しては開けて、取り出しては開けてしていた機材の準備。 カバーを開けるだけで全部揃っているのでササっと用意できるようになりました。 準備が終わった頃に小箱も散乱していません(笑) 一番良かったと思ったのが撤収時です。 収納する場所がきまっているので、そこに入れていくだけです。 見た目ですぐにわかるので忘れ物も無くなりそうです。 いちいち小箱をたくさん用意する煩わしさがなくなって撤収時間も速くなりました。 正直ここまでケースにお金を掛ける必要はないのかもしれません。 いま使っている機材はしばらくメイン機材ですし、サブ機材になったとしても使います。 耐低温・完全防水で、これから長く使うことを考えて光学系の保管庫としても使おうと思います。 中の仕切りは入れ替えれるので他に用途があれば入れ替え可能です。 保管場所がちゃんとしているというのは、気持ちのいいものです。 何かと持ち物は1つにまとめたい性分なので、これだけ持ち出せばOKという状況にする癖があります。 なので、珈琲セットもラタン(籐)のバスケットにハンドミル・珈琲豆・ドリップポット・ドリッパー・サーバー・フィルター・マドラー・カップなど一色入ってます。 ![]() 古着が詰めてあるBOXがその辺にあるより、嫁への反応がいいのが救いです(笑) |
これからの為のお買い物と遠征雑記・・・2017-03-06 Mon 01:02
先日の週末は、嫁子供が帰阪しておりました。
月は昇ってきているものの、夜半過ぎには沈みます。 前回の遠征では雲のお陰で1対象しか撮影できませんでしたので、再度遠征の計画を立ててたわけです。 GPV予報では金曜は夜遅くからは曇る予報、土曜は3:00頃から雲が広がる予報でした。 注文していた物が木曜に届いたので遠征に使おうと思って金曜は自宅で味見をして土曜に遠征してきました。 ![]() こんなものを購入致しました。 今後、撮影で長くお付き合いしていく上で必要と思いましたので購入した次第です。 早速、今回に遠征で使ってみましたが、使い勝手がよく非常に良かったです。 撮影時に抱えていた問題も、これで一気に解決しました。 これらは追々個別に紹介していこうと思います。 遠征の方はといいますと、結局金曜も土曜の夜も曇りませんでした。 月没までの時間帯は、ヒアデス星団・45P(彗星)を撮影。 月が沈んでからは、しし座のトリオ銀河とマルカリアンチェーンを撮影しました。 まだまったく処理していませんが、あまり透明度がよくなかったり薄雲はあったようでどうかなという感じです。 明け方近くまでいましたが、4:30頃になるとさそり座も随分昇ってきていました。 |
撃沈! 初めての彗星(45P本田なんちゃら・・・)2017-03-01 Wed 19:18
今週の月曜・火曜は素晴らしい天気に恵まれ、各所でいい撮影をされた方も多かったのではないでしょうか?ワタクシメは、先週の金曜日に遠征しましたので家で大人しくしておりました。
何もしないのはもったいないので、各所で最近お見かけする 本田-ムルコス-パイドゥシャーコヴァー彗星(通称45P?)を撮影してみました。 いまはしし座のケツあたりにいるようなのですが、彗星自体はもう暗くなる一方みたいです。 この時点で10等級ぐらいなんでしょうか? 少しでも明るい状態の時に撮影してみようと思いました。 撮影したのは27日から日付を周った28日夜です。自宅でも写るだろうと軽い気持ちで望んでみましたが。 ![]() 【機材】 赤道儀:Kenko SkyMemoS カメラ:CANON EOS kiss x7i(非改造) レンズ:CANON EF-S 55-250mm F/4-5.6 IS STM 撮影日:2017.2.28 0:00 場所:ベランダ ISO:1600 250mm(APS-C) F5.6 120s×7 気温:-1℃ いきなり目に染みるような物でごめんなさい。拡大は禁止です(笑) 炙りに炙りまくりました。お目汚し過ぎて申し訳ない気持ちで一杯です。 荒れに荒れまくって星の色もなくなりました。センサーのゴミや変な縞模様まででてきました。 たぶん、コレ(矢印)だとは思うのですが初めての彗星なので自信がありません。 尾らしいものも見えるような感じはしますが・・・ 目に優しい白黒でも、目が汚れそうです。 ![]() 試写で確認できなかったので、確証がないままの撮影になりました。 始めはPCモニター上に付着しているシミかと思ったほどです。 画面をスクロールさせると一緒に動くので、もしかしてコレ?と思って処理しました。 元画像はこんな感じで彗星を撮影したことが無いワタクシメには、それがそうだとしてもモニターではとてもわからない。 ![]() 正確かどうかが不安でしたが、彗星の位置は stellarium で調べました。 うしかい座のアルクトゥルスから目盛環を使って導入したつもりですが、写した画像をカメラモニターで見ても写ってる様子はなし。 PCにデータを写して確認しても写ってるのかどうかわからないほどです。 試写(ベランダ)とPC(リビング)の確認を5往復ほどしたでしょうか。 位置が間違っているのか、あってるけど写ってないのかわからないだけにどうしたらよいの?状態です。他の方々の作例を見て、絶対ここだ!という位置に座標を調整して駄目元でリモコンセットしました。 そして時間を見計らってカメラを取りに行ったら、7枚で電池切れてました。グダグダです。 (導入までに手間取ったので、電池が減っている事までに気が回りませんでした) 遠征地だ ったらもうちょっと写ったのでしょうか。 サッと撮影して鮮やかなエメラルドグリーンで、これが彗星!という予定が・・・シミレベル。 これはもう、彗星を舐めてたとしか言いようがありません。 またチャンスがあれば違う彗星にでも挑戦してみようと思います。 ついでに木星を250mm(APS-C)で、お目目直し。 衛星はライブモニターでも確認できました。 ![]() |
| ホーム |
|